社会や企業活動、そして個人の生活をも一変させるテクノロジーであるIoT（Internet of Things：モノのインターネット）。あらゆる場面での活用が期待される一方で、その実用化には解決すべき課題が山積みとなっています。IoTセンサーの機器コストや消費電力の抑制をはじめ、クラウドへの情報集約に要する多大な通信費の削減、通信速度や距離の向上、セキュリティの確保等、さまざまな課題を解決しなければ、全ての人々がIoT/AIの恩恵を享受できる高度情報化社会の実現は困難です。当社は、以下の6つを基軸に、国内外の先端企業と技術連携によるオープンイノベーションを通じて、世界の最先端を走る「IoTの実用化」を推進しています。

あらゆるモノや情報をインターネットに接続することで、これまでにないイノベーションを創出するIoT。しかし、その実用化には、多種多様な技術との容易な連携、および、多彩なデバイスやネットワーク、アプリケーション、クラウド間の柔軟な接続性が不可欠です。そうした課題に対して、AI/IoT統合型ソフトウェア「apricot」を展開しています。
この統合型ソフトウェア環境により、IoTに関するソフトウェアやハードウェア、クラウドサービス、無線ネットワークなど、さまざまな技術、サービスの相互接続が可能となり、IoT基盤の構築に要するコストと時間を削減できます。加えて、ニューロモフィックAIチップを実装したIoTのエッジコンピューティング環境も用意。これにより、エッジデバイスからゲートウェイ、クラウドまで、全方位でのIoT/AI活用をカバーするソリューションを提供します。

私たちの社会生活は、道路、橋、鉄道、電気、ガス、上下水道、学校、病院といった様々な社会インフラによって支えられていますが、それらの構造物は、日々、老朽化が進行しています。特に日本の場合、多くの社会インフラは高度経済成長期の1960年代に集中的に建造されており、現在、その多くが耐用年数とされる50年を超えるなど、老朽化に伴う事故の発生が危惧されています。低価格を実現した3軸MEMS加速度センサーとLPWA、LoRa privateによる高速・長距離通信ネットワークを活用したSHMソリューションを提供しています。これにより、地震計や傾斜計など、多彩なアプリケーションが従来コストの数分の１で導入できます。さまざまな構造物の安全状況について24時間365日の監視を行い、事故が発生する前に対処が可能な、プロアクティブなSHMシステムの構築を支援します。

IoTやAI、センサーの活用は、人々の健康的な生活の維持をはじめ、疾病の診断や予防、さらには介護現場のサービス向上と職員の業務負担の軽減にも期待が寄せられています。
IoTとLPWA、LoRa private通信技術を活用した「非接触のバイタルチェックシステム」および、AIを実装した「異常認知監視カメラ」を組み合わせたHHMソリューションを展開。医療関係、および介護施設等求められる必要な機能を高いパフォーマンスで提供します。非接触バイタルチェックシステムにより、脈、体の動き、呼吸などの計測が身体的な負担を負わずに可能となるほか、異常認知監視カメラが24時間365日のモニタリングを実現。医療データの活用に不可欠なセキュリティについても、特許出願中の暗号化技術「TLS plus」を実装。画像データのやり取りも高度圧縮技術「MX Codec」の採用により、データ転送に関する負荷とコストを削減します。

地球温暖化問題への対応といった環境への配慮やエネルギー安全保障の観点から、社会全体におけるエネルギーマネジメントの重要性がますます高まっています。また、企業においても、コスト削減や執務環境の改善を目的とした効率的なエネルギー運用が求められています。これらの課題を解決するために、mtes Neural Networksは、エネルギーマネジメント事業者として培ってきたノウハウと経験を活かし、IoTやAI、センサー、およびLPWA、LoRa privateによる高速・長距離通信ネットワークを活用したEHMソリューションを提供しています。企業の光熱水費などにかかわるコスト削減を支援するESCO（Energy Service Company）サービスをはじめ、各種施設のエネルギーマネジメント、さらにはLED照明制御システムや屋上太陽光パネル、自立電源など、多彩なソリューションを提供。コンサルティングから導入、運用まで、エネルギー利用の効率化をトータルで支援します。

IoTやAIを活用したカメラによるモニタリングは、人、災害、環境の異常をいち早く察知する監視システムや、屋外照明の自動調光IoTシステム、介護施設の見回りシステムなど、様々な場面での応用が期待される分野です。
AIを実装したコグニティブ監視カメラ（マキビシカメラ）ソリューションを提供しています。ニューロモフィックAIチップを搭載したカメラによる不審者の発見や異常事態の検知をはじめ、高度圧縮技術「MX Codec」による画像データの通信量とクラウド上での処理負荷の軽減、長距離無線通信技術LoRa Privateを用いた配線が困難な場所への設置、そして、低消費電力といった特徴により、監視カメラソリューションの導入と運用にかかるトータルコストの削減を実現します。